実際に妊娠中に危険性が高い薬を使ってしまった場合

前述の様に、危険性がある薬を使ったとしても、実際に胎児に影響が出る可能性は低いと考えられます。
しかし、胎児の事を考えると、不安は強くなるでしょうし、このまま数か月の妊娠を過ごせない、
妊娠継続を中断することまで頭にでてきてしまう、といった人もいるでしょう。

そういった際には、より詳細な情報をもった機関に相談するとよいでしょう。
妊娠中にリスクの高い薬を使ってしまったなどで強い不安を抱えてしまう場合、
さらに詳細な情報を求めるのであれば “国立成育医療研究センター”、 “虎の門病院” などで開かれている
“ 妊娠と薬情報センター ”での対応を求めるかどうか、担当医とともに考慮してみましょう。
軽々に受診することはお勧めできませんが、最新の情報をもとに、ケース毎にリスク評価や、
対応策について相談にのってくれるでしょう。

そのほか、
OTIS(Organization of Teratology Information Specialists)は米国、カナダの大学、病院内の機構が集まって、
妊娠と薬についての情報をフィードバックしてくれる団体です。
英語対応のみですが、相談用のプラットフォームもあり、詳細な薬剤情報を教えてくれるかもしれません。
インターネットにてOTISのホームページにアクセスが可能です。

妊娠中の薬剤使用  具体例

なんとなくわかったけど、結局どうすればいいの?
という人も多いと思います。

日本人は自己犠牲精神の強い民族だと思います。
赤ちゃんへの影響が少しでもあるなら、どんな薬も使わないという人もいらっしゃるかもしれませんが、母体の健康が損なわれることも赤ちゃんへの悪影響につながる可能性がありますので、我慢すればいいとも限りません。
もちろん何も知らず、何も考えずに薬剤を使うのも、母親として間違っているでしょう。

リスクを良くわかった上で、自己責任で判断していきましょう、ということになります。
自分の病状と、胎児へのリスクとを天秤にかけて判断することになりますので、
前述の特に注意が必要な妊娠週数、胎児への危険性が高い薬剤種類は把握しておくことは
必須ではないかと思っています。

今回の記事は、ナイーブで、まとめるのが非常に難しい内容ですので、
投稿するかは非常に迷いました。
責任はとれないので自分で考えて、という内容で申し訳ありませんが、薬剤使用検討の材料になれば幸いです。
別項で質問されることが多い、花粉症、頭痛・腹痛等の疼痛対策をどうするべきかについて簡単にふれていきます。

花粉症治療について
鎮痛薬使用について