妊娠後には、必要な手続きがいくつかあります。
ご自身にとって必須、有用なものですので、把握し適宜行っていきましょう。

このページのまとめ

1. 妊娠初期の一般的な経過
    ①陽性判定からは、約1週間ごとに健診で来院いただきます。
    ②妊娠7週を目安に卒業を目指します。

2. 妊娠初期に行うべき手続き
    ① 分娩施設の選定、連絡 (妊娠5週末までには行い、卒業に備えましょう。)
    ② 母子手帳受取 (当院卒業後早めに受け取りましょう。)
    ③ 出産・子育て応援給付金制度 (可能なら②と同時期に申請しましょう。)

妊娠初期の経過

妊娠経過が順調な場合、以下のような変化がみられます。

妊娠4週(=排卵から2週後=胚移植から約10日後)
    :着床から1週間以上が経過し、この頃には妊娠検査薬で陽性となります。    

妊娠5週 : 超音波検査にて、胎嚢(胎児を包む袋)が見えてくる。

妊娠6週 : 超音波検査にて、胎児が小さく見える。

妊娠7週 :超音波検査にて、胎児が大きくなり心拍がはっきりと見える。

当院では、妊娠5週頃からは1週間毎を目安に妊婦健診を行っていきます。
妊娠7週頃を目安にご卒業です。

卒業後は、
当院 卒後1週間前後(妊娠8週頃) を目安に分娩施設(健診施設)へ、紹介状をもって受診しましょう。
受診時期は目安ですので、先方から指示があればそれに従って下さい。

流産は妊娠初期ほど起きやすい事象ですが、
胎児心拍がしっかりと確認できる頃(妊娠6-7週頃)になりますと、以降の流産率は低下します。
親族、仕事関係の方々へ妊娠を報告するのは、胎児心拍が確認ができた後が一般的です。

分娩施設の選定

妊娠管理を行う施設のご予約はご自身でお取りいただき、当院卒業後の調整を行っていただく必要があります。
卒業にむけて、分娩施設(もしくは妊婦健診施設)となる転院先の検討を開始してください。
紹介状は基本的に卒業時にお渡ししますが、転院先の要望で早めに必要な場合はご相談ください。

※分娩施設を検討すべき時期  
施設によっては、早めに相談をしなければ予約が埋まってしまい、分娩管理を断られてしまうこともあります。
妊娠反応陽性 ~ 妊娠5週末までを目安に、希望施設と相談を開始するようにしましょう。

【分娩施設受診への一般的な流れ】 
1. 分娩施設へTEL →  分娩管理希望を伝える。 (妊娠5~6週を目安に)
2. 必要であれば受診の上、分娩予約を行う。   (妊娠6~7週を目安に)
3. 当院卒業時に紹介状を受け取り、分娩施設へ受診していただく。 (妊娠8週を目安に)

分娩施設はどう選択するのか、については下記をご参照ください。
分娩施設の選択方法・茨城県内産科施設情報 (参考にしてください。)

ハイリスク妊婦に該当する場合は、高次施設から選択することを推奨します。
ハイリスク妊婦に該当するかの判断

当院卒業日に行うこと

当院の卒業は妊娠7(~8)週頃が目安となります。
卒業日には、主に下記を行います。
・紹介状受取 →次施設へ次機会に持参
・妊娠証明証受取 →市役所へ持参 母子手帳や給付金の手続き
・その他質問の対応

ホルモン剤の使用終了日程について

胚移植周期の方は、ホルモン補充を行っている(or行っていた) 方が多いと思います。
ホルモン剤は、基本的に診療時に指示されている通り使って、終了しましょう。

排卵周期の方:
ホルモン剤は、妊娠6~7週で使い切ったら終える指示を受けている方が多いと思います。
薬表に “手持ち分で終了” と記載されている場合は、指示通り使い切ったら終了 して下さい。
ホルモン剤は、紛失など多少目減りすることを考慮して、やや多めにお渡ししています。
そのため、お手持ちの表と実際の終了日が数日間ずれることはよくありますし、問題はありません。
特殊な事情で大量に薬を持っている場合は、遅くとも妊娠9週0日には止めていただくように
して下さい。

ホルモン補充周期の方:妊娠9週前後に止める指示になっていると思います。
指示通り中止しましょう。

母子手帳の受け取り方法、時期について

母子手帳は、妊娠初期から幼児期(小学生前)までの、
妊婦と赤ちゃんの健康管理に必要な事項を記録していく手帳です。
具体的には、健診結果や保険サービス、予防接種歴
などを記載していきます。

受け取り時期について
母子手帳には分娩施設使用できる、診療費用を補助するクーポンがついています。
目安としては妊娠7週~8週頃当院卒業後各自治体へ申請し受け取るとよいでしょう。
※当院卒業前に分娩施設へ受診が必要な場合(分娩予約などのため)、 その時点では母子手帳は手元になくても大丈夫です。

受け取り方法について
お受け取りには、妊娠週数、分娩予定日等の証明が必要となります。
当院卒業時にお渡しする「 妊娠証明書 」 が必要となりますので、各自治体窓口へ必ずご持参ください。
(再発行には費用がかかりますので、紛失なきよう管理下さい。)

受取手続きにおいて、予約が必要な自治体が増えています。
来訪前に各自治体のホームページをよくご確認下さい。

つくば市の方は、右のQRからご確認下さい。 

出産・子育て応援給付金制度

2023年から“出産・子育て応援給付金制度”が開始されました。
妊娠後の経済支援として、出産応援金5万円が給付されます。

自治体により申請方法、要件が異なりますので、各自治体ホームページから確認しましょう。
申請時期としては、胎児心拍が確認されたことの証明が必要となりますので、
当院卒業時にお渡しする「 妊娠証明書 」 を受け取った後となります。
当院卒業目安が妊娠7週頃になりますので、それ以降に妊娠証明書を持参し申請を行って下さい。

子育て包括支援センターとは?

地域の保健センターなどで、妊娠期から子育て期までで切れ目ない支援を目指し、
健康面や育児等の悩みや相談やアドバイスを行っています。

オンラインの相談窓口を設置している保健センターもあります。
お住まいの地域にある保健センターホームページから確認することができます。

~ 妊娠・出産・育児は気軽に相談を
妊娠中・産後はホルモンバランスの変化により、約1割でうつ症状がみられます。
妊娠・出産・育児に対して不安や悩みをもつことは当然です。
なんでも1人で解決しようとせず、家族や友人はもちろん、
お近くの子育て世代包括支援センターに気軽に相談してみましょう。

よくある質問

分娩施設受診の手続きは自分で行っていいのでしょうか?

はい。
ご自身で施設を決定し、当院卒業後に管理してもらえるように
手筈を整えておいて下さい。
まずは希望施設に電話して、色々聞いてみましょう。

分娩施設に初めて受診する時に紹介状は必要ですか?
分娩予定日を把握する必要はないのですか?

多くの分娩施設では初診時に紹介状は不要です。
紹介状なしで分娩施設の初診を済ませていただいて問題ありません。
茨城県内で事前に紹介状持参を指示されることはほぼありませんが、
希望分娩施設へ電話などでご確認いただき、
紹介状が先に必要な場合はご連絡下さい。
数日で紹介状を作成、お渡しすることが可能です。

また、初診時に分娩予定日の把握は不要と思われます。
もし、確認を迫られた場合は以下をご提示いただければよろしいかと存じます。
人工授精:人工授精実施日が妊娠2週0日ですと報告下さい。
ART:薬表に妊娠週数が記載されています(ここから分娩予定日は算出できます)のでご提示下さい。

薬の表と、手持ちの薬の残数が合わないけど大丈夫なのか?

上述の通り、薬表と実際のホルモン補充終了日は異なることが多いです。
・紛失、失敗などで早く終わってしまう⇒終了で問題ありません。
・表の終了日にまだ残薬がある⇒余らす意味合いもないので、使い切ったら終了です。   
               ₍多量に残薬がある場合は上述を参照ください。₎

分娩予定日はどこを見ればわかりますか?

卒業時に配布されます “妊娠証明書” に記載されています。
卒業後にご確認下さい。