卵管鏡下卵管形成術の流れ

FTは、カテーテルを子宮経由で卵管入口まで挿入し、カテーテルに内蔵されたバルーンを卵管内に押し進めることで卵管を拡げる治療法です。治療器具は外側からカテーテル、バルーン、最内層に0.6mm径の卵管鏡の3層構造になっています。 カテーテルを子宮口から挿入し卵管入口へ近づけます。

卵管口近傍で加圧したバルーンを先行させ、徐々に卵管内部へ進行させていき、狭窄、閉塞起点を拡げていきます。

カテーテル、バルーンを限界まで進め、元に戻す際に卵管内に挿入できていたことを確認して終えていきます。

FTにより起こりうる合併症
・処置後に腹痛や少量の出血、感染による発熱を伴う可能性があります。
・極稀に腹腔内出血により入院、加療が必要となることがあります。
・麻酔に伴う副作用を起こす可能性があります。 術後の嘔気、アレルギー等
切開も不要で、内視鏡を進めていく処置ですので、重篤な合併症はほぼ起こらないと考えられます。

お支払いについて

保険適応ではありますが、事前準備をしなければ当日の窓口負担が高額になってしまうため注意が必要です。
保険適応処置のため、事前に限度額適応認定証を事前に取得(もしくはマイナ保険証)することで、
窓口負担を減らすことができますので必ず事前に行っておきましょう。
限度額適応認定証は健康保険窓口で申請を行うことができます。

事前準備なし:窓口負担 約30万円 (後で手続きを行えば一部費用返却可)
事前準備あり:窓口負担 世帯収入により規定された上限額 

卵管鏡は痛いのでしょうか?

処置時には基本的に静脈麻酔を使用します。
寝ている状態で処置をしますので、痛みで大変な思いをすることはありません。

子宮に刺激が入るので、麻酔から醒めた後には月経痛様の
下腹部痛を自覚されることが多いです。
鎮痛薬は使用していただいて問題ありません。(当日お渡し予定です。)

静脈麻酔を使用するため、帰りにご自身での運転はできません。

卵管鏡を行うことで閉塞部位が確認できるのですか?

卵管内に挿入することができる極細の卵管鏡カメラでは、
鮮明な画像情報は得られません。
また、カメラ、カテーテル、バルーンの3層構造をとり、
カメラで見ながら先に進むという事ができません。
卵管拡張のためのバルーン(細長い風船様構造)が、卵管奥まで侵入したことで、
結果として卵管閉塞が解除できたという確認をすることができます。