卵管鏡下卵管形成術の流れ
FTは、カテーテルを子宮経由で卵管入口まで挿入し、カテーテルに内蔵されたバルーンを卵管内に押し進めることで卵管を拡げる治療法です。治療器具は外側からカテーテル、バルーン、最内層に0.6mm径の卵管鏡の3層構造になっています。 カテーテルを子宮口から挿入し卵管入口へ近づけます。
卵管口近傍で加圧したバルーンを先行させ、徐々に卵管内部へ進行させていき、狭窄、閉塞起点を拡げていきます。
カテーテル、バルーンを限界まで進め、元に戻す際に卵管内に挿入できていたことを確認して終えていきます。
FTにより起こりうる合併症
・処置後に腹痛や少量の出血、感染による発熱を伴う可能性があります。
・極稀に腹腔内出血により入院、加療が必要となることがあります。
・麻酔に伴う副作用を起こす可能性があります。 術後の嘔気、アレルギー等
切開も不要で、内視鏡を進めていく処置ですので、重篤な合併症はほぼ起こらないと考えられます。
卵管鏡当日の流れ
移動について
処置当日のみ千葉県市川市の吉岡産婦人科医院へお越しいただきます。
住所:千葉県市川市八幡5-7-22
車で高速道路(市川北インター経由)を利用ですと、つくば から約1時間です。
麻酔を併用しますので、ご本人の運転は当日お控えください。
帰りの事を考えますとパートナーさんに送迎をお願いするのが良いかと思います。
医院駐車場は下図の様に5台分ありますが、道路幅が狭く停めずらいのでご注意下さい。
門がある④⑤にも停めていただいて結構ですので、ご利用ください。
通常のミニバンクラスであれば門に当たってしまうことはないと思いますが、
駐車前に一度ご確認いただきますよう、宜しくお願い致します。
(門が開いていない場合はクリニックスタッフにお伝えください。)
公共交通機関の場合、最寄駅は下記になります。
京成電鉄 鬼越駅 徒歩5分 / 京成八幡駅 徒歩15分
都営新宿線 本八幡駅 徒歩15分
JR総武線 本八幡駅 徒歩15分
時間帯
集合時間などの詳細は、後々看護師からご説明させていただきますが
大筋の目安を掲載します。
8:30頃 ご来院
9:00頃 処置開始
10:00~10:30頃 麻酔が醒めたことを確認し、ご帰宅
滞在時間は約2時間前後がほとんどで、長くて3時間程度です。
基本的に日曜日の上記時間帯で行うことが多いです。
この時間帯は高速道路の渋滞は、往復ともあまりありませんが、
お時間には余裕をもってご来院ください。
移動が大変ですが、ご協力よろしくお願い致します。
お支払いに関して
・マイナ保険証使用可能施設です。
・窓口負担を減らすため限度額適応認定証(カード)を事前に取得してご来院いただくことを推奨します。
- 卵管鏡は痛いのでしょうか?
処置時には基本的に静脈麻酔を使用します。
寝ている状態で処置をしますので、痛みで大変な思いをすることはありません。
子宮に刺激が入るので、麻酔から醒めた後には月経痛様の
下腹部痛を自覚されることが多いです。
鎮痛薬は使用していただいて問題ありません。(当日お渡し予定です。)
麻酔をするため、お車での送迎がお勧めです。
- 卵管鏡を行うことで閉塞部位が確認できるのですか?
卵管内に挿入することができる極細の卵管鏡カメラでは、
鮮明な画像情報は得られません。
また、カメラ、カテーテル、バルーンの3層構造をとり、
カメラで見ながら先に進むという事ができません。
卵管拡張のためのバルーン(細長い風船様構造)が、卵管奥まで侵入したことで、
結果として卵管閉塞が解除できたという確認をすることができます。