妊娠中に気を付けた方がよいこと、やってはいけないこと、よくある質問などの答えをまとめて掲載します。
妊娠経過や、胎児に影響することがありますので、しっかり把握しておきましょう。
妊娠中に絶対やめた方がよいこと : 飲酒
妊娠中の飲酒により流産、死産が増加する、また胎児先天奇形の原因となることが判明しています。
その他にも、胎児発育不全、神経障害を生じる報告もあります。
少量でも継続して飲酒することで胎児に影響を及ぼす可能性がありますので、妊娠中は絶対禁酒となります。
妊娠中に絶対やめた方がよいこと : 喫煙 (受動喫煙含む)
妊娠中の喫煙は(受動喫煙も含む)、母体の健康、胎児発育、出生後の赤ちゃんにとって
悪影響であることが判明しています。
喫煙により母体血管が収縮すること、有害な物質が血液中に入ることで、
胎児への血液供給低下やその他様々な合併症を母児に及ぼします。
母児の命に関わる重い合併症としては、
流早産、胎盤早期剥離、前置胎盤などのリスクがそれぞれ2~3倍程度上昇するとされています。
胎児先天異常のリスク上昇にも関与し、口唇口蓋裂、心疾患、四肢欠損、腹壁破裂などの頻度が上昇します。
また、産後においても乳幼児突然死症候群、呼吸器感染症、喘息、肥満、高血圧、糖尿病のリスク上昇となります。
胎児発育不良(胎内での成長遅延)にも関与しており、
妊娠中の母体喫煙本数が多いほど、出生時の赤ちゃんの体重が少なくなるといわれています。
5-20本/日では250g、 20本以上では350gぐらい成長が阻害され、出生時体重が減ってしまいます。
妊娠中の喫煙は、母児ともに重篤な事態を引き起こす可能性があります。
受動喫煙でも出生体重低下、胎児先天性疾患増加が報告されていますので、
パートナー含め禁煙は絶対必須と考えましょう。
(この項は日本産科婦人科学会監修 HUMAN+を参照にさせていただいてます。)
妊娠中に気を付けたいこと : 薬剤使用
母体が薬剤を使うことで、胎児へ影響を及ぼす可能性がありますので、無闇な投薬は避けるべきでしょう。
ただ、必要な薬剤を使わないことで、母体健康を損ねることも胎児にとって悪影響になります。
元々持病などをお持ちで投薬を行っている方などは、かかりつけ医と妊娠中の投薬
妊娠中の薬剤投与については、妊娠時期、薬剤種類、投薬量により胎児への影響は様々です。
持病のコントロール、また突発的に起こる症状に対して、必要な薬のみ、最低限の量を使うが原則になります。
詳細は別項にのせてありますので、気になる方はよく理解しておきましょう。